【第3回】教育を深く理解するための読書会【道徳教育】

教育事象を深く分析するために
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【主題】

道徳教育①


【課題図書】

松下良平,2002,「知ることと行うことの不一致はなぜ生じるのか」「理解を深める教育」『知ることの力——心情主義の道徳教育を超えて』第三・四章,勁草書房.

※元になった論文は、以下のリンクから無料で読むことができます。

https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/records/4839


【プログラム】

18:55 開場
19:00 主催者報告
19:25 質疑受付
19:45 閉会


【ひとこと】

 前回まで、理解不可能な存在として子どもをとらえる観点について、田中智志の他者論から考察してきました。しかし、今日までの教育はむしろ、子ども理解の重要性を説き、理解の網の目をより巧妙に張り巡らせる方に進んできたように思われます。子どもの心を理解し、それに寄り添った支援を行うことの大切さが強調されてきたのです。

 このような発想を、よりおおきな文脈に置いてみましょう。子どもの問題行動(たとえば、教師の権威を受け入れず、教室で好き勝手にふる舞うなど)の原因を、社会の状況の変化によるものではなく、彼らないし彼女らの心に求めるとき、学校は「心の教育」によって問題に対応しようとします。このとき、子どもの「心」は、知育では補えない行為への傾向性の育成、あるいは認識と行為を結びつけるために要請されています。

 これを「心情主義」と呼ぶことにしましょう。心情主義は、「(すべきだと)わかっているのにやらない」ないし「(してはいけないと)知っているのだけれどやってしまう」現象を説明するのにうってつけであるようにみえます。しかし、そのようにみえてしまうのは、近代の思考様式が一般化しているからでもあるのです。今日の道徳教育をめぐる問題を、近代教育という文脈に置き直して考察する機会にしたいと思います。

イベント情報

開催日時
2024/09/26(木) 19:00~19:45
開催場所
スペース(Twitter{現X})
主催者
有智 麻耶
主催者の性別
男性
主催者の年代
~20代

主催グループ

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