4週間で読む『永遠平和のために』(カント著)

学びながら読む、4週間のおそい読書 書籍 :
近世ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724-1804)の著作というと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。

『純粋理性批判』(1781年・1789年)『実践理性批判』(1788年)『判断力批判』(1790年)というおどろおどろしい主要著作を抜きにすれば、『永遠平和のために:哲学的草案』(1795年)はもっとも有名で、よく読まれてきた著作かもしれません。とりわけ、この著作が「国際連盟」のアイデアを先取りしていることはよく知られるところです(国連が実際にうまくいったかどうかは別のハナシとして、、、)。また、この著作は日本国憲法第九条の基本理念をすでに含んでいる、という点も近年指摘されるようになりました。それゆえ、カントと言うとまっさきに『永遠平和のために』を思い浮かべた方も少なくないはずです。

他方で、この著作は先の三つの著作と比べれば、非常にわかりやすく書かれており、実際に様々な(職業的哲学者以外の)読者層に愛されてきました(政治家なんかは一応読んでいることになっているのでは)。圧倒的なわかりやすさに加えて、その短さも『永遠平和のために』が良く読まれる理由でしょう(カントはこの著作の冒頭でユーモアさえ披露しています)。しばしば、この著作はカントをはじめて読む人にとって手頃な入門書のように捉えられてきました。

では、「そんなに有名でしかも簡単なんや!!ラッキー!!じゃあさっさと読んだろ!!」と意気込んで読んでみて、メデタシメデタシということになるのかと言うと、それは大間違いです。カントの著作はすべてが連関しており、一つの著作を単体で独立して理解することはできないからです。まぁ、「『永遠平和のために』はそれだけを読んでも理解できない」というのは言い過ぎだとしても、少なくともそれではこの著作の価値と面白さが半減することは否めません。『永遠平和のために』は、比較的晩年に出版されており、それまでの主要著作を前提としているのです。つまり、もっとも典型的なところでは、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』を踏まえて読まなければ、『永遠平和のために』は本当に軽い読み物にすぎず、肝心の哲学的な深みや面白さが見落とされてしまうのです。

そこで本講義では、カントの様々な著作の知識を援用しつつ、『永遠平和のために』を読み解きます(さらに、幸運なことに、我

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読書会情報

地域
オンライン
開催場所
オンライン(7500円:毎週日曜11:00-12:30)
時間帯
毎週日曜日午前11時〜12時半
主催者
The Five Books
主催者の性別
男性
主催者の年代
30代