3週間の おそい 読書 書籍 : 『メノン』

プラトンを読む。3週間の おそい 読書。
講義概要:
古代ギリシャの哲学者プラトン(前428/427-348/347)の前期対話篇において最も有名な著作の一つ、『メノン』(光文社、2012年)を四週間で読みます。この著作は、『ソクラテスの弁明』、『プロタゴラス』、『ゴルギアス』などを代表とする前期対話篇の掉尾を飾る作品です。

『メノン』とは、その副題に『徳(アレテ―)について』とあるように、「徳」の本質を巡る一連の議論が対話の形で収録された著作です。

確かに、本書で問われているのは、大きく分けて「1.人間にとって徳とは何か?」、「2.人間は、他者に対して徳を教育することができるのか?」という二つの問題です。

そして、ここまでの説明を読んで、「あまり興味が持てなさそう」、「自分には関係がなさそう」と思われてしまった方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

ですが、『メノン』は単に〈人間の理想的な生き方〉を探究するような仕方で、「徳」についてあれこれ検討していくような著作ではありません。

むしろ『メノン』は、「物事の本性をいかに探究すべきなのか?」、「具体例からいかに普遍的な理念を定義すべきなのか?」、「物事の知識は、そもそもいかにして獲得されるのか?」等といった、非常に刺激的な問題提起を数多く含む〈哲学の問題集〉なのです。

『メノン』を批判的に精読することによって得られるもの、それは〈明晰な概念によって思考し、対話者ソクラテスを乗り越える哲学的思考〉に他なりません。

『メノン』においては、(その表題の元にもなった)青年メノンが、対話者ソクラテスによって窘められ、論駁されてしまいます。ですが、そうしたソクラテスのロジックを乗り越え、著者プラトンの用意した「筋書き」を書き換えること――そうした〈論証的思考〉の営みこそが、現代にまで通用する普遍的かつ哲学的な思考能力を読者に授けるのです。

あなたも、『メノン』という古代ギリシャの世界を探訪することを通して、大学院レベルの〈哲学的思考能力〉を一緒に養成してみませんか?

難解な哲学の議論を、分かりやすく、イメージのしやすい仕方で、皆さまに解説させていただきます。

共に、『メノン』の世界を走り抜けましょう!

皆さまの積極的なご参加を、お待ちしております。

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読書会情報

地域
オンライン
開催場所
オンライン
時間帯
毎週火曜日20時〜21時半
主催者
The Five Books
主催者の性別
男性
主催者の年代
30代
今なら2か月無料
体験できる
※2024年5月9日まで!