「原文を味わってみる読書会」第1回 マラマッド『レンブラントの帽子』(2/15)

外国語で書かれた作品の原文を味わってみませんか
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「この翻訳、原文ではいったいどんな表現になってるんだろう?ちょっと読んでみたいな。でも、自分だけで読むのは難しそうだな…。」

翻訳された本を読んでいて、こんなふうに思った経験はないでしょうか。

この「原文を味わってみる読書会」はそんな方のために、原文の言語に詳しい方をお招きして手助けをしてもらいながら、原文の言い回しやニュアンスを味わってみる読書会です。今回のサポート役には、語学塾こもれびの英語講師をお招きします。
取り扱う本は事前にお知らせしますので、原文にサッと目を通してきていただけるとよりお楽しみいただけると思います。気になった箇所は当日に質問などしてみてください。

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今回の本は、Bernard Malamud(1914〜1986)の“ Rembrandt's Hat ” (1973)。この短編集から、表題作である“ Rembrandt's Hat ” を取り上げます。

同書は、集英社から『レンブラントの帽子』として1975年に翻訳が刊行された後、長らく入手困難となっていました。2010年に夏葉社の第1作目として刊行された『レンブラントの帽子』は、その集英社版から3編を選りすぐったもの。夏葉社による復刊のおかげで、また日本語で読むことができるようになりました。

夏葉社版には、荒川洋治さんによる解説が付されています。詩人は、短編「レンブラントの帽子」について以下のように評しています。

「人間の心の色どりと移ろいが、これ以上なく哀切に、精密に、劇的に、あたたかみをもって描かれている点で、マラマッドの短編の代表作であるだけでなく、二十世紀アメリカ文学のなかでも屈指の短編であろうと思われる。」(p.150)

「マラマッドの小説は、そこで何が起きているか、何が書かれているのかがよくわかる。『レンブラントの帽子』の二人は、壁をつくってにらみあったが、そのようすを、壁も仕切りもなくこちらは感じとる。あるいは感じとれた気持ちになる。そこには、それを読む外国の人との壁がとりはらわれる空気があり、文章はその空気にふさわしい、やわらかなことばでつくられているのだ。」(p.152)

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今回はマラマッドの原文を読み、作家の筆づかいを味わってみたいと思います。
1時間の中で読めるところまで、一緒に読んでみましょう。声に出してみたり、意味を拾ったりしてみます。

なお、恐れ入りますが、原文についてはご自身でご用意ください。ご参考までに、Kindle版でしたらAmazonにてすぐにお求めいただけるようです。
https://www.amazon.co.jp/Rembrandts-Hat-English-Bernard-Malamud-ebook/dp/B006JJJDUE/

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1時間経ったら、「原文を味わってみる読書会」としてはいったん終了です。10分間の休憩の後、新たに「翻訳してみる読書会」として1時間、今度は「自分の言葉で日本語に訳してみる」という観点から作品と向き合ってみます。
https://peatix.com/event/1424943/

どちらかの会に単独でご参加いただく場合の参加費はそれぞれ1,000円(税込)ですが、2つともにご参加いただける場合は合計の参加費を1,500円(税込)とさせていただきます。もちろん、どちらかだけのご参加も大歓迎です。
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※2024年5月9日まで!

イベント情報

開催日時
2020/02/15(土) 19:30~20:30
開催場所
東京都国分寺市本町2-22-2 第一鴨下ビル201 語学塾こもれび
主催者の性別
男性
主催者の年代
30代

主催グループ

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