【オンライン】第21回 奥池袋読書会『独学大全』(全4回シリーズの第一回目)』

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先日、サイト「大学授業一歩前」https://note.com/university1stepへ寄稿する機会があった。
手前味噌だが一部引用してみたい。
(Q&Aの部分が引用箇所で、一部編集済み)

Q:自身にとっての学ぶ意義を教えてください。
A:自分にとっては、とにかく「愉しいこと」なんです。
何かを知る。
分からなかったことが理解できてくる。
すると事柄同士のつながりが見えてくる。
さらに専門家の話を聴けば、よくは分からないけれど物凄い世界があることだけは把握できる。
それらは全て「ワクワクドキドキするような愉しいこと」なんです。
だから「学びとは遊び」そのものですし、
「こういうことが分かる人になりたい」という憧れに近づいていく過程でもあるんです(引用終わり)。

私自身は浅学非才の身でありながらも、
「学ぶことの愉しさ」だけは知ってしまった・・・。
そのため好奇心だけが先走り、
いろいろな分野を浅く食い散らかすだけ。

それでもやはり、思うのだ。
「学ぶこと」は「ワクワクするような愉しいこと」だと。
「こういうことが分かる人になりたい」という憧れへの接近が、「学び」であると。
そして「学び」を志す人全てが「独学者」であるのだと。

​ここで著者の読書猿さんは「独学者」について、以下のように述べている。
「独学者とは、学ぶ機会も条件も与えられないうちに、自ら学びの中に飛び込む人である。」​(当課題本、P8より)

だが、こうも指摘している。
「独学者の行く道はいつも平坦なものではない。」(同書P8)
独学者の学習リソースは乏しく、数々の困難が待ち受けている。
独学と挫折は常に背中合わせと言ってもよいだろう。

だが対策はないだろうか。
読書猿さんは、「二重過程説」をもとにした考察箇所で、
学習環境デザインの必要性を述べている。

そう。
私達自身が「学習環境をデザイン」していかなくてはならないのだ。

それを踏まえて、奥池袋読書会から皆さんへの提案がある。
それは、「学習環境のデザイン」。
それを、みんなで力を合わせてデザインしていった方が、挫折しにくくなるのでないかと。
(『読む・打つ・書く〜』のミナカ先生風に言えば、「悲運多数死」を減らせるのではないかと)

もちろん学ぶのは個人なので、正確には、独りでする学習環境のデザイン
(=紹介された各技法)とみんなでする学習環境のデザイン。
この両者の併存を図ろうという提案になる。

​まず独りでもできる技法については、この課題本で学んでいきたい。
この読書会が大いに力を発揮してくれることだろう。

​そこからさらに一歩進めて、
「みんなで学んでいくコミュニティー」も、我々の手で作っていきませんかと。

「みんなでアイデアを出し合い、みんなで役割を担い、みんなで励まし合う」。
そんな自然にギブし合うような互酬的な学習環境を、みんなでデザインしていきませんかと。

​そして行き過ぎた能力主義のような価値観からは距離を取り、
ただ純粋に「学びを愉しんでいくコミュニティーを、みんなの手でコ・デザインし続けていこうよ」と。

以上をまとめれば、
紹介されている各技法についても話し合う。
そして、みんなで学習環境を構築できないかという点についても、
今回のシリーズ読書会で話し合いたいと考えている。

ふぅ、長くなってしまった。
そろそろ終わりにしなければ・・・。

​というわけで、最後に一点だけ。

​当課題本には、「会読」という技法が取り上げられている。
そこで指摘されているように、会読は挫折を防ぐ。
さらに読み終えた後にも続く知的共同体は、学習環境そのものである。
個と場の相互作用こそが認知の基本。

「天才バカボン」のパパみたいな言い方をすれば、
『独学大全』の精神を、個人レベルだけにとどめておくのは非常にもったいないのだ。
そして挫折をしても次のセリフを言って、また再開すればいい。
「失敗の失敗は成功なのだ。だから、それでいいのだ!」と。


(注1)『独学大全』を4分割し、4ヶ月連続のシリーズ読書会となります。
今回はその第一回目となります。

今なら2か月無料
体験できる
※2024年5月9日まで!

イベント情報

開催日時
2021/11/14(日) 14:00~17:00
開催場所
オンライン開催(Zoomミーティングルーム)
主催者の性別
男性
主催者の年代
40代

主催グループ

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