学びながら読む、3週間の "おそい" 読書 書籍:『精神のエネルギー』(ベルクソン著)

古典の読書を より身近に、 より豊かに。
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1) 本講義の内容
講義の概要
 フランスの哲学者ベルクソン(1859-1941)の講義・論文をまとめた『精神のエネルギー』(1919)を読みましょう。この本は、『時間と自由』『物質と記憶』といった彼の主著としては数えられませんが、彼の思想の全体が表現された講演等が収められている点で、ベルクソン自身によるベルクソン入門として名高いものです。

 さて、この三週間の講義では、第一章「意識と生命」・第二章「心と体」・第六章「知的努力」に的を絞って読解と議論を行います(それぞれ別の機会に発表された、独立のものです)。これら三つの講演・論文を読むことによって、生命現象・意識・記憶・自由といった大きな諸問題をともに扱えるベルクソン哲学のエッセンスをいきなり味わい、さらに人間という生物の持つ脳と心の関係について吟味し、そして最後にはわれわれ人間が行う知的な営為(今行おうとしている「読書」も含まれます)がどのような活動であるのかを、かなり繊細に考えることができます。つまり、本講義を方向付ける問いは、「宇宙のなかの、生命のなかの、動物のなかの、われわれ人間が行っている読書というものは、具体的に言ってどんなものなのか」という、壮大でかつ具体的なものとなります。

 一撃ですべてを理解する――というのではなく、問題を具体的に解きほぐすための思考態度を求めるすべての方に、お勧めできる内容になるはずです。

2) 参加料金
5500円

3) 講師からのメッセージ
 はじめまして。京都大学で哲学研究を行っている濱田明日郎と申します。哲学者ベルクソンが為した思考の独自性を、主に『物質と記憶』の読解作業を通じてとり出そうとしています。

 ベルクソンの思考のおもしろいところは、ある問題について論争中の両陣営がともに立っている前提そのものを突き崩し、その問題がもはや問題とならないような、別の地平を開いてしまうことです。その結果として得られる、世界の見方が一新されるような経験には、何物にも代えがたい、長続きする喜びがあります。もしそのような喜びが少しでも共有できたら、なおよいことだと思います。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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※2024年5月9日まで!

イベント情報

開催日時
2020/11/21(土) 11:00~12:30
開催場所
オンライン(毎週土曜11:00-12:30)
主催者
The Five Books
主催者の性別
男女ともいる
主催者の年代
30代

主催グループ

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